屋外から学校から会社から,自宅サーバーへ辿りつく
VOLUME 1でご好評頂いた「リッチなサーバー構築」のVOLUME 2(下巻)です.上巻で構築したサーバーをさらにリッチにすべく,新たな活用法を加えて完成度を高める内容となっています.本書は一度,コミックマーケット65(2003/12/30)において暫定版(第0版)として発行しましたものの完成版です.
「壁は並ぶものではありません! 穴を開けるものです.」
話題の1つ目は,立ちはだかる壁(ファイアウォール)を突破して自宅のリッチなサーバーにアクセスする方法の紹介です.VOLUME 1の内容だけでは,学校や会社にいる間,目の前の壁に阻まれ自宅のサーバーへ録画予約しに行けなかったという問題がありましたが,これにより解決できます.第1版ではSoftEtherよりも多機能かつ敵も少ないOpenVPNを作戦に追加し,穴開けの完成度を高めました.
「MSXでもインターネットの壁を突破できるんです.」
話題の2つ目は,“UZIX”というMSXで動くUnixの話です.「UZIXとは何者か」から始まり,インストール,リッチなサーバーへの接続方法(FreeBSD向け),WILDサーバー(UZIX上で動くWebブラウザ専用プロクシ)のセットアップ等を解説します.UZIXのスクリーンショットや動作レビュー等も収録しており,UZIXを実践するつもりのない方にも「往年の8ビット機“MSX”の実力を記した読み物」としてお楽しみ頂ける内容となっています.
「Webメーラーこそ,壁に穴を開ける最終手段です.」
最後の話題(第1版にて追加)は,シマリス本シリーズの締めくくりに相応しく「SquirrelMail」(直訳するとリスメール)によるWebメーラーの紹介および構築法の説明です.自前で用意したWebメーラーこそ,何にも勝るメーラーになると私は考えます.そして同時に,メール読み書きという目的においては会社や学校の壁に穴を開ける最終手段でもあります.本章ではこの自宅Webメーラーの魅力を説明し,容量無制限(自分のHDD次第),IMAP4対応,そしてWebメーラー機能搭載のとてもリッチなメールサーバーの構築手順を詳しく解説します.また,これは動的IPアドレス環境下でも問題無く使える構成ですのでその点も全く心配要りません.
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